氷川丸が重要文化財に 日本郵船歴史博物館で記念展を開催

横浜・山下公園に係留されている日本郵船所有の船舶「氷川丸」が17日付の文部科学省告示により、重要文化財に指定された。海上で保存されている船舶として初の重要文化財となる。海運を通じて日本の近代史を語る証人として、また造船技術史上、現存する唯一の戦前の大型貨客船として評価された。

氷川丸の重要文化財指定を記念し、日本郵船歴史博物館では12月25日まで「まるごと氷川丸展」を開催する。カラースキーム(客室デザイン画)やパンフレット、写真、氷川丸に携わった人々の手記などの関連資料を紹介しながら、誕生から今日までの86年を通観し、氷川丸の航路をたどる。多分野から専門家を招いて行う連続講演会や、小学生向けの氷川丸ペーパークラフト教室も実施する。同博物館と氷川丸の距離は徒歩15分で、両館入場セット券も販売している。

氷川丸は1930年に北米シアトル航路用に建造された貨客船。当時、最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載し、水密区画配置など先進の安全性を誇っていた。一等公室にはフランス人デザイナーによるアールデコ様式の内装が施され、太平洋戦争前には、秩父宮ご夫妻、チャーリー・チャップリンをはじめ約1万人が乗船した。また戦争中には政府徴用船、海軍特殊病院船となった。3回にわたって機雷に接触したが、日本郵船の大型船では唯一、沈没を免れたという。戦後は海外に残された日本人を本土に帰還させるために使用されたが、1947年に貨客船に戻り、1953年にはシアトル航路に復帰した。太平洋横断254回、船客数2万5000人を超える。1960年に船齢30年に達して第一線を退き、それ以後は横浜港に係留され、引退後も多くの見学者に横浜港のシンボルとして親しまれた。

【施設情報】
日本郵船歴史博物館
神奈川県横浜市中区海岸通3-9
TEL:045-211-1923

日本郵船氷川丸
神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
TEL:045-641-4362
ホームページ:http://www.nyk.com/rekishi
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日、祝日の翌平日

画像提供:日本郵船歴史博物館

 
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宮永 龍樹

栃木県出身。ソフトウェア技術者。情報機器・教育機器の開発に長年従事するが、自動車エレクトロニクスの分野に転身。最先端の自動運転技術にも関わる。趣味はダンス、そして娘の寝顔を見ること。

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