【世界が見える! 米株ウォッチ】コミー前長官証言、英総選挙前で様子見

世界が見える! 米株ウォッチ
アメリカ株式市場で見る世界動向通信

6月5~9日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官の議会証言や英国の総選挙などイベントによって上下に振り回される展開だった。地政学リスクの高まりや原油価格の下落が、株価の下落要因となった。

5日のダウは、前週末比22.25ドル下落の2万1184.04ドルだった。方向感に欠ける展開で、ロンドンのテロや中東情勢など地政学リスクが意識されたことで下落した。サウジアラビアやエジプトがテロ組織を支援しているとして、カタールと断交。FBIコミー前長官の議会証言や英国総選挙を目前に控え、取り引きを手控える動きが広まった。高値警戒感で上値は重い。

6日は続落、2万1136.23ドルだった。原油価格上昇でエネルギー関連株が上昇。イベント前の様子見で積極的に動けない中、地政学リスクも意識され、下落要因となった。

7日は反発、2万1173.69ドルだった。翌日行われるコミー前長官の議会証言の内容が前倒しで公表され、トランプ米大統領の捜査妨害についての言及は避けられていたことで、安心感が広がった。ただ、議会証言そのものが終わるまでは油断できないということが意識され、大幅高とはならなかった。原油安や北朝鮮問題などが意識され、上値の重い展開だった。

8日は小幅に続伸、2万1182.53ドルだった。注目のイベント集中日を迎え、コミー前長官の証言が前日公表されたものから大きな変化がなかったことで安心感が広がった。ダウは一時最高値を更新する場面もあった。

9日のダウは2万1271.97ドルに上昇し、1週間ぶりに最高値を更新した。イベント集中日を終え、懸念や悪材料はなく安心感が広がった。英国総選挙では与党保守党の議席が過半数割れとなったが、メイ英首相が北アイルランド右派政党と協力する姿勢を示したことで、市場に安心感をもたらした。ハイテク関連に利益確定の売りが重なり、ハイテク株の割合が高いナスダックは急反落した。

(写真はイメージ)

 
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