ドイツで「ドッグシェアリング」が流行 責任もって飼うには

犬を飼いたいけれど、一人暮らしで仕事が忙しいと、散歩に連れて行くのもままならない――。そんな悩める愛犬家のために、「ドッグシェアリング」がドイツで流行中だ。12日付のヴェルト紙が伝えた。

犬好きの国民として名高いドイツ人。ドイツ動物専門職中央連盟の調べによると、ドイツ国内の飼い犬の数は790万匹、全体の16%に当たる世帯で犬を飼っている計算になる。しかし実際、犬を飼えば常に愛情と関心を注いであげる必要があり、世話にも時間を取られる。旅行に行くのも簡単ではない。これらの理由で犬を飼うことをあきらめざるを得ない人たちのために近年、ドッグシェアリング制度が普及している。

ドッグシェアリングとは、メインの飼い主のほかに2人目の飼い主を募り、「共同で犬を飼う」というもの。バイエルン州ヴュルツブルクに住む歯科医大生のシュテファニーさんは、学業に忙しく飼い犬のために十分時間が取れないことに悩んでいるとき、ネット上でドッグシェアリング・パートナーを見つけた。その女性は近所に住んでいて1日に数時間、ちょうどシュテファニーさんの時間がない時に犬と時間を過ごしてくれる。営利目的でなくパートナーを見つけられるインターネットサイトがある一方で、近年ではドッグシェアリングをビジネスにした仲介業者も現れた。

これに対し「動物愛護のための獣医連盟(TVT)」のハイディ・ベルナウアー=ミュンツさんは、「犬を飼うならば必ず誰か一人、きちんと責任を持つ飼い主がいなければなりません。ドッグシェアリングをビジネスとして行うのは言語道断です」と批判する。営利目的でなくドッグシェアリングを行う場合も、「2人の飼い主同士がきちんと理解し合えていることはとても重要。犬を飼うということは15年間、その命のお世話をするということなのですから」と強調している。

(写真はイメージ)

 
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塩野 輝美

翻訳者、ライター。ドイツ在住。ドイツの生活と文化、歴史と社会制度のつながりをウォッチしています。

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