ドイツで学校の宿題に要する時間を規制

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州(州都:デュッセルドルフ)で新学期の始まりに合わせて、学校の宿題に規制を設ける新たな法令が施行された。13日付のヴェルト紙が伝えた。

同法令では学校生徒が1日の中で宿題を片付けるのに要する時間を規制しており、小学校1~2年生の場合30分、3~4年生の場合1時間、5~6年生の場合90分、7~10年生(日本の中学1年生~高校1年生に相当)の場合2時間以内と規定、11年生(同高校2年生)以上には特に規定を設けないとしている。

学校の宿題をめぐってドイツでは、これまでにも社会民主党や緑の党から、「親の教育レベルや家庭環境の格差が子どもの宿題の出来に反映される」として否定的にとらえる意見が出ていた。また、宿題が減って喜ぶのは子どもたちだけでなく親も同様で、両親が共働きの場合、「子どもの宿題を手伝う時間がない」と訴える声が挙がっていた。

一方、ドイツ教育連盟は今回の法令に対し、「規定内容が具体的でなく、宿題という文化を廃れさせるだけ」「学年によっては1科目につき1週間に18.75分しか宿題に充てる時間がなくなり、課題図書の文学作品を読むことなどが不可能になる」と批判の声を挙げている。

(写真はイメージ)


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塩野 輝美

翻訳者、ライター。ドイツ在住。ドイツの生活と文化、歴史と社会制度のつながりをウォッチしています。

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