北京にエコシェア自転車登場! 交通混雑への緩和策に 

北京にエコシェア自転車登場! 交通混雑への緩和策に 

今年の旧正月を過ぎたあたりから、北京に新たな都市風景がお目見えした。駅前や道端にずらりと列をなして並ぶ数10~数100台の自転車。北京で新たに登場したシェアリングビジネス、エコシェア自転車だ。北京市民の貴重な足である自転車をシェア形態で共有することで利便性を高め、交通混雑の緩和を目指す。

どうやって利用できるのか?

シェア自転車は、携帯アプリで車体についているバーコードをスキャンするだけですぐレンタル可能。はじめにシェア自転車の運営会社に99~299元(約1600~4800円)の保証金を払い、使う度に30分刻みの時間制で料金が計算される。車種によって異なるが、30分につき0.5~1元(約8~16円)が相場だ。一方、複数の運営会社間の競合が熾烈なため、週2日を無料日にしたり、無料券を配布したりするキャンペーンなども頻繁に行われている。

老若男女問わず簡単に利用開始できるので、利用者は急速に増えている。支払いと保証金の入金・返金はすべてアプリででき、使用可能範囲も広域にわたる。「見つければ即レンタルでき、使い終わったら乗り捨てればよい」という手軽さも魅力だ。北京市政府新聞事務所の統計データによると、5月時点で北京のシェア自転車登録ユーザーは1100万人以上(同市の常住人口は2300万人)、レンタル回数は1日平均700万回以上となっている。

外国人でも利用できるのか?

エコシェア自転車の利用には、中国国内の携帯電話番号と銀行口座が必要となる。そのため、外国人観光客には手軽に利用できるシステムではないが、現地在住の留学生やビジネスマンでこの2つを持っていれば外国人でも利用可能。携帯番号は個人情報につながっており、身分証明書代わりの役割を果たすため、犯罪防止にもなるという仕組みだ。クレジットカードでの支払いは不可。アプリは中国語のみの表記。

どんな用途に使えるのか?

地下鉄駅から自宅までの足、1~2駅分をバスに乗る代替策として一番利用されているようだ。また、ちょっとしたお出かけや買い物、観光にも利用されるケースが少なくない。人口密度が高く、公共交通機関が満員になりやすく、渋滞も深刻な北京では、シェア自転車は貴重な時間短縮策にもなっている。

どんな問題点があるのか?

一方、急成長に伴う課題も少なくない。破壊、盗難などの犯罪行為が多発しているほか、無秩序な駐輪などの問題も自転車台数が増えると共に深刻化している。現在、犯罪行為に対する厳罰の適用や、車体へのGPS搭載、駐輪場範囲を明記するなどの管理対応に政府と運営会社が取り組んでいる。

環境にも生活にも優しく、時代のニーズに合ったエコシェア自転車は、新しい風潮を作り出しており、いずれ正規化された交通手段になる可能性は大きい。

また、シェア自転車だけでなく、最近では少しずつシェアバイクも登場しており、次はシェアカーの登場が待たれるところだ。様々なチャレンジによって、過密な交通事情に苦しむ北京に新たな活力がもたらされることを期待したい。

 
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