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QSアジア大学ランキング、東大13位にダウン 国際性がネック

英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)は15日、アジア大学ランキングを発表した。1位は3年連続でシンガポール国立大学(NUS)、2位は2年連続で香港大学となった。日本の大学は、東京大学が昨年から1つ順位を落として13位、東京工業大学が1つ順位を上げて14位、京都大学が15位、大阪大学が17位となった。例年と同様、東大をはじめ、日本の大学は国際性に関係する指標で上位の大学に差をつけられる結果となった。

評価指標は、昨年と同様「研究者による評価」(30%)、「雇用者の評価」(20%)、「教員と学生の比率」(15%)、「論文引用数」(10%)、「教員あたりの論文数」(10%)、そして「国際性」に関係する「外国人教員比率」「留学生比率」「交換留学生受け入れ比率」「交換留学生送り出し比率」の4つ(ともに2.5%)。今年はそれに「博士号をもつ職員の比率」(5%)が追加された。

東大は「研究者による評価」と「雇用者の評価」では他の上位校と同様に100点満点を取っており、評判に関してはトップレベルであるといえる。一方、国際性に関する4指標は100点満点中それぞれ24.4点(154位)、54.0点(64位)、11.7点(122位)、9.3点(168位)と、例年同様に振るわない結果となった。「交換留学生受け入れ比率」は点数、順位ともに昨年より改善されたものの、他の3指標は下がった。京大や阪大も同様に国際性で上位校に差をつけられている。

今回大きく躍進したのは中国の清華大学で、昨年の11位から5位に上がった。近年の国際化が功を奏しているといえる。今年は奨学金付き修士プログラム「シュウォースマン・スカラーズ・プログラム(Schwarzman Scholars Program)」を開始し、国内外から優秀な人材を迎え入れようとしている。

トップ20は以下の通り。

 

なお、アジア大学ランキングは英国の高等教育情報誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』も毎年出しており、同ランキングでは東大は例年1位となっている。2016年版は21日に発表される予定