世界最強AI「アルファ碁」が引退表明 今後は医療・科学分野へ

アルファ碁の今後についてDeepMind社CEOが表明

米グーグルの子会社である英ディープマインド(DeepMind)のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)とデビッド・シルバー研究員は27日、中国で人工知能(AI)「アルファ碁(AlphaGo)」がプロ棋士と対戦した囲碁大会「Future of Go Summit」の結果を受け、アルファ碁が引退することをブログで表明した。今後、医療や科学分野のアルゴリズム開発に活用するという。

アルファ碁は世界最強とされる柯潔ハー・ジェー九段(19)との3番勝負で全勝して圧倒的な強さを見せつけたが、「アルファ碁と人間との対決はこれが最終戦だ」とし、今回以降対局から退くと述べた。

アルファ碁の研究チームは今年の終わりには学術論文を発表し、次の囲碁AIの開発者にバトンを渡すという。アルファ碁での成果を踏まえ、今後は疾患の新たな治療法の発見、エネルギー消費の大幅な削減、革新的な新素材の発明など、複雑な問題に取り組む科学者をサポートする高度な一般アルゴリズムの開発を目指す。また、リクエストが多かったアルファ碁の考え方の筋道が見られる「研究ツール」の開発に取り組むほか、アルファ碁同士の対戦の中から厳選した50の対局を公開する。

最後に「アルファ碁の感動と洞察を新しい分野に広げ、最も重要で急がれる科学的課題に取り組もうとしている。アルファ碁はただ始まりに過ぎない」とコメントした。

参考記事
中国で囲碁AI祭典 「アルファ碁」とプロ棋士が対戦へ(2017/04/12)
最後の電王戦、将棋ソフト2連勝 AIは通算14勝で圧勝(2017/05/22)

画像提供:DeepMind

 
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宮永 龍樹

栃木県出身。ソフトウェア技術者。情報機器・教育機器の開発に長年従事するが、自動車エレクトロニクスの分野に転身。最先端の自動運転技術にも関わる。趣味はダンス、そして娘の寝顔を見ること。

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