【コラム】世界最深部への到達、57年前の快挙

【コラム】世界最深部への到達、57年前の快挙

今から57年前の1960年1月23日、米海軍の有人深海潜水艇「トリエステ号」がマリアナ海溝の最深域であるチャレンジャー海淵の海底に到達した。そこは地球上でもっとも深く、水深1万911mであることが、1995年に日本の無人探査機「かいこう」によって判明している。トリエステ号は科学者のジャック・ピカール(設計者であるオーギュスト・ピカールの息子)と操縦者であるドナルド・ウォルシュ中尉の2名乗りで、海底に20分ほど滞在した。潜航から浮上までの9時間、彼らは直径2mほどの耐圧球の船室で過ごした。

エベレストには何千人もが登頂している。宇宙にも数百人が訪問し、アポロ計画で月面を歩いた人間も12人いる。しかし、チャレンジャー海淵の海底に到達したのは、トリエステ号に乗った2人と、2012年3月26日に有人深海潜水艇「ディープシー・チャレンジャー」に乗った映画監督であるジェームズ・キャメロンの合計3人だけだ。

深海は、宇宙と並んで21世紀のフロンティアなのである。

画像提供:Historic Naval Ships Association「トリエステ号」

 
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天本 レオ

投稿者プロフィール

航空宇宙工学科卒業。サイエンスライターとして、宇宙をはじめとした科学全般の話題から、読者の「!」な記事を提供していきたいと思っています。

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