日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認

日本野鳥の会は1日、苫小牧東部開発地域(苫東地域)において今年の4~8月の繁殖期に実施した調査で、絶滅のおそれのある鳥類7種の生息を確認したと発表した。

確認されたのは、国内レッドリストの絶滅危惧IB類3種、絶滅危惧II類2種、準絶滅危惧2種。特にタンチョウは4年連続となる飛来を確認。野鳥の会は「苫東地域がウトナイ湖や釧路湿原などのラムサール条約湿地に勝るとも劣らない、重要な野鳥生息地としての環境が残っている」と評価した。野鳥の会は毎年の調査で同地域の希少鳥類の生息地としての重要性を訴えており、引き続き同地域のラムサール条約湿地への登録を働きかけていくという。

確認された希少鳥類は次のとおり。

【絶滅危惧IB類】
▽シマクイナ 日本に冬鳥として渡来するツル目クイナ科の鳥。アジア周辺に1万羽未満しか生息しないと見られる。苫東地域で5年連続の確認となった。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:宮彰男氏)

▽アカモズ 夏鳥として渡来し東南アジアなどで越冬するスズメ目モズ科の鳥。近縁種のモズより自然度の高いところに生育するため生息地や個体数が少ない。同地域で3つがい6羽以上を確認した。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

▽チュウヒ 夏鳥として渡来し本州中部以南で越冬するタカ目タカ科の鳥。日本全国での生息つがい数は約30~40。同地域で6つがい前後が繁殖していると推定される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

【絶滅危惧II類】
▽タンチョウ ツル目ツル科。日本で周年生息する。一時は絶滅したと考えられたが、1924年に再発見されて現在は約1500羽まで回復している。4年連続での飛来が確認された同地域で近い将来に繁殖する可能性が高い。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:ウトナイ湖サンクチュアリ)

▽オジロワシ 周年生息もするが多くは冬鳥して渡来するタカ目タカ科の鳥。同地域で近年周年観察されて繁殖していると推測される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

【準絶滅危惧】
▽マキノセンニュウ 夏鳥として渡来し東南アジアで越冬するスズメ目センニュウ科の鳥。同地域は道内でも特筆すべき生息密度であると推察される。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:渡邉智子氏)

▽オオジシギ 夏鳥として渡来しオーストラリアで越冬するチドリ目シギ科の鳥。世界的にも分布が局所的で個体数が少ない。同地域の弁天沼で400羽以上が確認された。
日本野鳥の会、苫東地域で7種類の希少鳥類を確認
画像提供:日本野鳥の会(撮影者:新谷幸嗣氏)

*トップ写真:タンチョウ/画像提供:日本野鳥の会 (撮影者:北沢宗大氏)

*尚、この記事内のすべての写真の二次使用は禁止。

 
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宮永 龍樹

栃木県出身。ソフトウェア技術者。情報機器・教育機器の開発に長年従事するが、自動車エレクトロニクスの分野に転身。最先端の自動運転技術にも関わる。趣味はダンス、そして娘の寝顔を見ること。

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