X線天文衛星「ひとみ」、宇宙ゴミと衝突か?

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2月17日に打ち上げ、3月26日に運用を開始するはずだったX線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」。この衛星からの信号が正常に受信できず、衛星の状態を確認できていない。原因はまだはっきりしないが、軌道上を飛び交う宇宙ゴミと衝突した可能性がある。

というのも、米国の国防総省戦略軍統合宇宙運用センター(JSpOC)が、3月26日10時42分頃に「ひとみ」が5つの物体に分かれたという推定を公表したからだ。JAXAでも事実関係を確認するため、日本宇宙フォーラム所有の上齋原スペースガードセンター(KSGC)のレーダーおよび美星スペースガードセンター(BSGC)の望遠鏡で観測を行った。その結果、BSGCは当初の「ひとみ」の軌道近くに2つの物体を確認し、KSGCでもそのうちの1つの物体を確認した。

一方で28日以降、JAXAは衛星からの信号を短時間ではあるが2回受信した。1回目は、内之浦宇宙空間観測所において3月28日22時頃。2回目は、サンチャゴ局にて3月29日0時半頃。いずれも衛星の状態を確認するには至っていない。このサンチャゴ局で受信できた信号は、KSGCで観測した物体の軌道方向からのもの。

JAXAのコミュニティサイト「ファン!ファン!JAXA!」には、「ひとみさん、どうかご無事で。JAXAの皆様、どうか御健闘を」「ひとみさん、頑張るんだ!!!!!!!!!!」「1日もはやいひとみさんの復活を祈っています!!」といった応援のコメントが寄せられている。JAXAでは引き続き「ひとみ」との通信復旧及び原因究明に取り組んでいくとしている。

 
(画像提供:JAXA)

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天本 レオ

航空宇宙工学科卒業。サイエンスライターとして、宇宙をはじめとした科学全般の話題から、読者の「!」な記事を提供していきたいと思っています。

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