2015年グッドデザイン賞 大賞はWHILLの車いす

日本デザイン振興会(東京都港区)は4日、2015年度「グッドデザイン大賞」を発表した。大賞に選ばれたのは、WHILL(横浜市鶴見区)が開発した電動車いす「パーソナルモビリティWHILL Model A」。

グッドデザイン賞は、くらしや産業や社会の質を向上させる優れたデザインと認められるものに贈られる。その中で特に優れたいくつかのデザインには「グッドデザイン金賞」、最も優れたデザインと認められたもの1つに「グッドデザイン大賞」が贈られる。

大賞を獲得した「パーソナルモビリティ」は、使いやすいマウスコントロールやシートスライドが導入され、小回りがきき、段差を乗り越える走破性も備えている。車いすを普段から使用する障がい者や高齢者だけでなく、健常者も乗車対象としている。

WHILLは、「100メートルを移動するだけでも社会的な不安や物理的なリスクを感じている人がいる、という事実を受け、行動範囲を広げ、外出の機会を増やすことで、人・社会との接点が増え、質的生活を向上させられる」として同製品を開発した。「車、バイク、自転車などの「乗り物」と同じ印象を持ってもらえるように作った」という。

審査委員は同製品について、「デザインで社会の課題を解決しようというクリエイターの志の高さ、小さいチームが独自の技術で量産に成功したストーリー」を評価し、「デザインは従来の車椅子とは一線を画し近未来的だが、細部はユーザーの目線で丁寧に作りこまれている」と述べている。

大賞候補には、「電動義手(exiii)」や、「ビッグデータビジュアライザー(タクラム・デザイン・エンジニアリング)」などが挙がっていた。グッドデザイン金賞には、これらを含め、成田空港第3旅客ターミナルビルなど18のデザインが選ばれた。


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平井 明

1989年生まれ。東京大学教養学部卒業、東大大学院人文社会系研究科修士課程修了。2015年、NEWSALT創業時に入社。豊富な海外経験、世界の政治・文化・歴史に関する見識と、語学力を活かし、主に日本人には縁が遠いような世界の動向について、「読んで希望を持てる記事」をモットーに執筆を続ける。

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