ご当地自慢を探せ!(7)東海道・袋井宿のだし香る「たまごふわふわ」

静岡県袋井市。江戸時代に整備された東海道五十三次のちょうど真ん中にあたる宿場「袋井宿」の面影が残る場所だ。

この袋井市に、江戸時代の名物料理と言われる卵料理がある。その名は「たまごふわふわ」。聞くだけでも夢が膨らんでくる、かわいらしい名前だが、江戸時代の資料にもしっかりその名前が記載されているという歴史を持つ料理。しかも当時は、武士や豪商たちが食べていただけでなく、将軍家の供応料理としても出されていたという、いわゆる上流階級向け料理だった。その後、食卓から姿を消したが、袋井市観光協会が当時の料理本をもとに再現し、「ご当地B級グルメ」として200年ぶりに現代によみがえらせたのが、このたまごふわふわだ。

たまごふわふわは市内のいくつかの飲食店で味わうことができるが、今回筆者が訪れたのは、東海道線の袋井駅からほど近い「遠州味処 とりや茶屋」。たまごふわふわは一つ400円で提供している。注文すると、厨房の奥からカシャカシャカシャ……と泡だて器でかき混ぜる音がしばらく続き、止んでほどなく1人用サイズの土鍋が運ばれてきた。蓋を開けてみると、上品なだしの香りがふわりと鼻をくすぐる。中身は蓋に張り付くほど、ふわふわに盛り上がっていた。すくって食べると上品な味わい。「メレンゲ状の茶わん蒸し」のようだった。

たまごふわふわには、今回筆者が食べた「再現」料理だけでなく、スイーツも含めた「創作」料理も多くあるという。袋井市で各店のたまごふわふわめぐりも楽しめそうだ。

袋井市観光協会HP
http://www.fukuroi-kankou.jp

東海道・袋井宿のだし香る「たまごふわふわ」
1つ400円

東海道・袋井宿のだし香る「たまごふわふわ」
遠州味処 とりや茶屋の外観

東海道・袋井宿のだし香る「たまごふわふわ」
江戸時代の資料に「たまごふわふわ」(袋井市観光協会発行のパンフレット)

 
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伊汐 美帆子

生命理工学研究科修士課程修了。 4年ほど新聞社に勤務。現在、ライターとして働きつつ、NEWSALT編集を務める。記事もときどき書きます。趣味は、NEWSALTの記事を読むことと、外食等で感動した料理を自宅で再現実験すること。

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