ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店

ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店

ドイツ南部、ヴュルツブルクに始まり、ノイシュヴァンシュタイン城で名高いフュッセンに続く「ロマンチック街道」。美しい街並みゆえに人気の観光名所である同街道の町々を、春の訪れに先駆けて穴場スポットとともにご紹介する。

ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店
古い歴史を持つヴュルツブルク。こんなすてきな建物が、インフォメーションセンターとして使われている。

旧市街のアルテ・マイン橋脇にあるカフェ「ケーラース」は、エコパン店のベッカライ・ケーラー直営のオーガニックカフェ。創業は1986年、旧ソ連でチェルノブイリ原発の事故が起こり、欧州全体が食に対する不安に包まれていたときだった。パン職人マイスターのエルンスト・ケーラー氏が、有機農法の穀物を使った全粒粉のパンだけを売るパン店としてスタートした。

今でこそ、ドイツ各地におしゃれでおいしいオーガニックカフェは多いが1980年当時、オーガニックは美食の対極にある存在だったという。つまり、環境に優しく体にいいけれどおいしくはないもの……。その先入観を覆す努力をコツコツと続け、今ではヴュルツブルクとその周辺にも店舗を持つ人気パン店に成長した。

ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店
観光名所のアルテ・マイン橋の脇にあるカフェ「ケーラース」

カフェで出しているものはベジタリアン、ヴィーガンメニューが中心。ケーキはすべて、小麦の古代品種であるディンケル(スペルト小麦)を原料としている。この日、テイクアウトで買ったヴュルツバーガーは、肉の代わりに緑豆を使ったベジタリアン・ハンバーガーだ。絶妙にスパイスの利いた優しい食感で、満足度の高い一品だった。

ロマンチック街道を旅行で訪れたら、レストランで食事をするのもいいけれど、こんな地元ならではのオーガニックカフェでくつろいでみるのも悪くない。

ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店
緑豆を使ったベジバーガー、ヴュルツバーガー

ドイツ・ロマンチック街道で寄り道(1) ヴュルツブルクのパン店
カフェ内観。奥行きの広いくつろぎのスペース

 
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見市 知

投稿者プロフィール

ライター、ドイツ在住。著書に『ドイツで100年続くもの』、『ドイツ クリスマスマーケットめぐり』、『ベルリン 東ドイツをたどる旅』(いずれも産業編集センター刊)がある。

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