花便り~ワレモコウ

十五夜のお月見でススキと共に飾られる、ワレモコウ。十五夜は9月15日(旧暦8月15日)で過ぎてしまったが、十五夜と共に「中秋の名月」として、月が美しいといわれる「十三夜」は、今年は本日10月13日(旧暦9月13日)だ。

学名は「Sanguisorba officinalis(サングイソルバ・オフィシナリス)」。Sanguisorbaは、ラテン語の「sanguis(血)+ sorbere(吸収する)」が語源。officinalisは「薬用の、薬効のある」という意味で、その根に止血効果などがあることが由来とされる。漢方では「地楡ちゆ」と呼ばれ、止血や火傷、湿疹の治療に用いられている。

原産は日本、朝鮮半島、中国、シベリアなど広範囲に分布しており、日本では源氏物語にも登場している。名前の語源は諸説あり、「われもまた紅い」という意味で「吾亦紅」、根が木香に似ており、「わが国(日本)の木香」の意で「吾木香」、花の形が割れ目のある木瓜(丸い模様のこと)に似ていることから「割木瓜」、など、多様だ。和歌や俳句、また一般的には「吾亦紅」が使われている。

暗紅色の、丸く小さい花の塊に見えるが、花びらに見える部分はがくで、本物の花びらは退化したという。花は触ると固く、乾燥させても色あせないので、ドライフラワーにも用いられる。

今宵、ススキとワレモコウと共に、美しい月を愛でつつ物思いにふけるのもいいだろう。ただし、月が顔を出してくれれば、だけれど。

花言葉:変化、もの思い、愛慕

ワレモコウ(吾亦紅、吾木香):バラ科ワレモコウ属の多年草

 
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佐々木 玲

東京都出身。多趣味。日本の伝統文化、芸術、自然をこよなく愛する。「日本ならでは」な、あらゆるもの好き。日本人でよかったと思える情報の発信を目指す。 現在、冬に溜めこんだあらゆるものをデトックスすべく、体を張って実験中。

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