近年話題の「昆虫食」とは?(前編) ~記者の体験レポート~

近年話題の「昆虫食」を食してみた 記者の体験レポート(前半)

みなさんは「昆虫」を食べたことはあるだろうか。

イナゴの佃煮やハチの子などは、たまにテレビやお土産物コーナーで見かけることもあるだろうが、実際のところ、虫嫌いな人には食べるなんて想像もできず、たとえ虫が嫌いでなくても、口に入れるのには抵抗を覚える人もいるはずだ。しかし、2013年には国連機関が昆虫食に関する報告書をまとめたり、最近では生きている昆虫を食べる大学生がメディアに取り上げられたりと、にわかに昆虫食が話題になっている。もしかして将来、誰もが昆虫を食べなければならない日が来るのだろうか--。

百聞は一見にしかず

昆虫を食べる。もしそのような将来が到来したら、毎日の食卓はどのようになるのだろうか。百聞は一見にしかず、ということで、筆者は昆虫食を体験してみることにした。ちなみに、筆者の昆虫食耐性レベルは、虫が苦手ではなく、イナゴの佃煮にも抵抗はない程度だ。もしかしたら多くの読者の皆さんの参考にはならないかもしれないが、せっかくの機会なのでリポートしたい。

近年話題の「昆虫食」を食してみた 記者の体験レポート(前半)

中国人の友人とともに訪れたのは、東京・京浜東北線蒲田駅近くの中華料理店「香楽園」。外観や店内はいたって普通の飲食店だ。注文して出てきた料理は、カイコが入った炒め物。カイコを縦半分に切り、薄い衣をつけて揚げたものと、ニンニクの芽と唐辛子が一緒に大量に炒められていた。心なしかカイコも多めだ。

近年話題の「昆虫食」を食してみた 記者の体験レポート(前半)

一口食べてみると、外はサクサクしていて、中は少し弾力がある。意外だが、衣がついて油で揚げてあるせいか、においも味もほとんどしなかった。見た目さえ克服できれば普通に食べられる料理だと感じた。

ちなみに、同席していた友人が言うには、カイコを食べるのは中国でも南の地域の人で、北の地域の人は食べないのだそうだ。彼女は北の地域出身なのでもともと食べる習慣がなかったが、一度生きているカイコの姿を見てから、カイコは食べられなくなったという。やはり動いている姿をみると食べるのには抵抗があるようだ。しかし彼女は、「カイコはたんぱく質が豊富だから、たくさん食べなさい」と私に勧めてくれた。

カイコがたんぱく質豊富な“食材”で、調理法によっては見た目も味もごまかしがきくことが分かった。しかし、すべての昆虫がカイコのように食べられるとは限らないだろう。ならば昆虫食の注目すべき点は一体どこにあるのだろうか。次回は、昆虫食の有用性について考えてみたい。

(後半へつづく)


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碓井 弓

農学部出身。将来の夢は畑を耕して生きること。 Simple is best がモットー。

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