オンラインカジノ業界はいつも新技術の最前線にいる。そして、今ネットカジノ界が注目しているのはVR(バーチャルリアリティー)である。
まずは、VRそのものについて説明しておこう。
VR:本物さながらの環境を、利用者の五感で体感できる技術・体系のこと。
「VR」と聞いて、人間がゴーグルをしてゲームなどをプレイする姿を想像する人は多いだろう。彼らは360°に広がる仮想空間を体感しているのである。
そういったゲームの他には、YouTubeの動画にも一部VR視聴に対応しているものがあるのが有名だ。
平成30年の夏頃には、オンラインカジノ界にもそのVRテクノロジーがついに導入される。
その口火を切るのは、ネットギャンブル業者に様々なカジノゲームを提供しているネットエント社だ。
実は平成29年の2月にはすでに人気ゲームの「ゴンゾーズ・クエスト(Gonzo’s Quest)」のVR版、その施策バージョンを公開している。
その試作版でも、もちろん最先端技術の高いクオリティは感じられた。
しかし、やや動作が荒いなどの難点があった。
そして、その部分が改良され、滑らかになり、よりカジノゲームの世界観に没入できるようになったのが、正式版にあたる「ゴンゾーズ・クエストVRオペレーター対応バージョン」である。実は、すでに今年の2月に行われたゲーム発表会にて公開されている。
一般人の我々がこれをプレイできるようになる夏を待ち遠しく感じている方々も多いだろう。
ちなみに、VR搭載のオンラインカジノスロットはこれが世界初だ。
さて、日本も常にテクノロジーの最前線にいる。オンラインカジノ企業にVRソリューションを提供する日本企業は現れるのだろうか。
日本にはVR関連事業に取り組んでいる企業がすでに500社を超えているという説がある。その中の企業が、VRオンラインスロットなどの開発に乗り出すことは大いに考えられる。
また、そもそも日本のVRの市場規模は加速度的に拡大しているし、日本のオンラインカジノプレイ人口も増えてきている。
つまり「オンラインカジノ企業にVRソリューションを提供する」ということは、成功を約束されたようなものなのである。
そして、日本を含めた世界の開発会社に特に求められているのは「ライブカジノ」のVR化であろう。
これが実現されれば自室でゴーグルを付けるだけで、リアルカジノをほぼそのまま体験できるようになるだからだ。
ネットエント社に負けていてはいけない。追い越すつもりで日本企業にも邁進してほしいものである。